あなたの「ふるさと福井を応援したい」という想いをカタチに
活動報告
2025.10.30
ふくいブランド大使の代田雅揮さんより活動報告をいただきました。
オカリナでつなぐ、復興への想い
2025年4月27日(日)、仁愛大学オカリナ同好会とともに、2度目となるチャリティーコンサートを開催いたしました。
昨年度を上回る来場者の皆さまにお越しいただき、会場は終始あたたかな拍手と笑顔に包まれました。用意していた座席数では足りず、急遽席を追加するほどの盛況ぶりで、最終的に約120名の方にオカリナの音色をお楽しみいただきました。
学生および鯖江市文化課職員の立ち会いのもと募金を集計し、78,000円をGW明けに赤十字社へ全額寄付いたしました。昨年度を上回るご支援をいただき、震災復興への関心と連帯の輪が一層広がったことに深く感謝申し上げます。
さらに、2025年7月6日(日)には、災害ボランティア団体とのご縁を通じて、石川県輪島市の仮設住宅にある2カ所の集会所にてオカリナ演奏を行いました。
正直なところ、私のような一個人の演奏がどこまで意味を持つのか、自己満足に過ぎないのではないかと迷う気持ちもありました。そのため、災害復興支援に対してはこれまで珠洲市でのガレキ撤去に参加したり、鯖江市でのチャリティー開催など(2022年夏には南越前町での土砂撤去も)、自分にできる形で支援を続けてきました。
今回、「ぜひ代田さんに」とお声をかけていただいたことが何よりの励みとなり、感謝の気持ちを胸に現地へ向かいました。演奏のひとときが少しでも心に寄り添い、前を向ける力につながればとの思いで音を紡ぎました。
1カ所目ではアンコールを3度もいただき、2カ所目では涙を流しながら聴いてくださる方もおり、どちらの会場も笑顔と感動に包まれました。また、公演中に福井県の話をすると、また観光に行きたいという声もいただきました。
同行した福井医療大学や福井県立大学の学生たちが手拍子で場を和ませてくださり、若い世代にも支えられた時間でした。
演奏後にはフリーマーケットの手伝いも行い、持参した新品のカッターシャツなどを販売して寄付に加えました。
私は「音楽を届けること」以上に、「人と人をつなぐこと」に価値を感じています。オカリナの音色は、静かに心の奥に響き、言葉にならない想いを共有できる力があります。被災地での出会いや、募金にご協力くださった方々の表情の一つひとつに、「支援とは誰かを助けることだけではなく、寄り添い合うこと」だと気づかされました。
地域での活動も同じです。日々の暮らしの中で誰かを思いやり、自分の時間や力を少しだけ分かち合う。その積み重ねが、まちの温度を上げ、人と人との絆を強くしていくのだと思います。これからも、ふくいブランド大使としてオカリナ演奏活動を通じて地域と歩み、「人の心を支える活動」を続けていきます。
チャリティーコンサートの様子
能登半島でのオカリナ演奏の様子© 福井県交流文化部誘客推進課 All Rights Reserved.